味噌の話
赤出し味噌の話
昔から、口紅を塗ったり、ほほに頬紅を叩くことを、
<紅を注(さ)す>と言います。
つまり赤い色を加えるのを、赤(朱、紅)を注す(さす)と言った訳です。
京都では甘い白味噌が主流ですが、桜味噌の様に赤い(濃い茶色)
味噌で仕立てた味噌汁もあります。
お碗に盛った濃い色の味噌汁のことです。
それが、赤色を加えるというので
赤をさす→あかさす→あかさし→あかざし→→あかだし→赤出し
となって、お碗に盛った料理だったのが、
いつの間にか味噌の名前になっていました。
そもそも桜味噌は京都の白味噌に愛知の豆味噌(八丁味噌)を
ブレンドして作った味噌です。
そこから愛知の味噌屋さんが自分達で同じような味噌(調合味噌)
を作って、それを『赤出し味噌』と称して売り出し、今に至ったのです。
――――生前父が私に話してくれたのを思い出して書いてみました。
そう言えばかなり前ですが、京都の料理の先生が
「赤出し用味噌」と言っていたのをTVで見た記憶があります。
ーーーさすがプロ、よく分かっていらっしゃる。
余談ですが、本来『八丁味噌』とは愛知県岡崎市八帖町に
500年以上前からある味噌屋2軒のみが使えた豆味噌の名前でした。
大豆だけを使い、これを麹にして塩を入れて仕込みます。
2年半は熟成させます。
水分が少ないため4t仕込めばその半分位の重さの石を乗せます。
古い歴史を持つ愛知の代表的な味噌です。
因みに現『㈱まるや八丁味噌』の蔵には豊臣秀吉が子どもの頃
―――悪ガキだった秀吉が野武士に追われてこの蔵に逃げ込んで
(八丁味噌は仕込みに5kg位の丸い平べったい石を何十個も使うので
蔵には石がごろごろ積んである)
その石を一つ井戸に投げ込んで、あたかも自分が井戸に飛び込んだ
様に見せかけて、実は味噌桶の陰に隠れて追っ手を逃れた、―――
という、いわくつきの井戸がまだあったりして、
それはそれは歴史を感じさせてくれます。
ーーーーその㈱まるや八丁味噌の社長浅井氏とは古いつきあいですが、
口髭を蓄えドイツ語英語を喋るユニークな人でTVにもよく出ています。
いずれ詳しく紹介します。
『味噌と放射能』その3
今週発売の『AERA』(特集―放射能とがん)に又、
秋月辰一郎さんの『体質と食物』の話、
伊藤明弘、渡邊敦光教授のマウスを使った
<放射性物質を除去し、発がんを予防する味噌の効用と生理作用>
についての研究報告が出ていました。



