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今年の夏はコロナの影響で全部の花火大会が中止になってしまいました。 寂しい限りです。 サラリーマンの頃ちょっと変わった花火大会に遭遇しました。 それを又載せてみます。 ≪ソンエルミエール花火大会≫ ―――夏休み真っ最中記録的な暑さが続きますが、 今年も全国で夏の風物詩とも言える≪花火大会≫が各地で催されました。 〝間断の音なき空に星花火〟 私の大好きだった女優『夏目雅子』の代表とも言える俳句です。 都会で見る今の花火は人が多すぎて、それに星空はほとんど見えないので この歌の風情は感じられません。 小さい頃、私の町でも花火大会がありました。 海岸沿いに大して大きくもないんですが打ち上げられました。 花火を見に行ったものの、その音が怖くて 耳を手で覆いながら空を見上げていました。 花火が出てない時、見上げれば満天の星でした――――まさに星の花火。 怖がっていると思われたくないので、 「ほら、あれが北斗七星その先が北極星だよ」 なんて関係ないことを弟に教えていました―――遠い昔の記憶。 花火で思い出した事がもう一つありあます。 もう30年以上も前のこと。 まだサラリーマンで三越で働いていた時です。 当時夏には三越が主催する≪ソンエルミエール≫花火大会がありました。 南軽井沢レイクニュータウン―――三越の開発した別荘地――― で行われる花火大会です。 周りを山で囲まれた高原の湖が舞台です。 そこの水上にステージが設けられ、曲が演奏され歌も。 その音楽に合わせて花火が打ち上げられます。 と同時に山の中腹から湖に向かってレーザー光線が放たれます。 ―――花火の間は別荘に頼んで灯りを消してもらっていたそうです。 例えば<ジュディオング>が≪♪ Wind is blowing from the Agean 女は海≫ と羽の付いた衣装で歌い上げるとそれに合わせて花火、 曲のクライマックスには仕掛け花火やレーザー光線がここぞとばかりに放たれ それは、花火に関しては長良川なんかで結構大きなのを見ていて 「へっ、所詮子どもだましみたいな山奥のちぃっちゃな花火なんて」と馬鹿にしていたら、 なんとその眩さ、スペクタクル、優雅さに圧倒。 まさに鳥肌ものです。 ただ何千何万のそして大きな花火に圧倒されるんじゃなくて、 軽井沢の自然の中、その地の利を生かした、 音と光の織り成す一大ショー、ページェント――そうまさにエンターテイメント、 オーバーですが芸術です。 曲に合わせて仕掛け花火が湖を走ったり、打ち上げ花火がまとめて上がったり。 レーザー光線が思いっきりのアクセントになってまるで夢の世界です。 30年たってもあんな花火一度もありません。 今も全国で打ち上げ花火の数と大きさそして新しい技術で競い合っていますが、 このような自然を生かした演出の花火大会はお目にかかったことはありません。 それを30年も前にプロデュースした三越―――岡田社長には頭が下がります。 そして帰り道、 車で国道まで出る道には 10m間隔で三越社員が並んでペンライトを振ってお見送り。 至れり尽くせりの花火大会です。 そうあの頃の三越のパワーは何処に行ってしまったのでしょう。 ―――今度かつて全盛期の三越の裏話を書いてみます。
2020-08-07 09:36:48
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