去年立ち退きの話が出てやっと収まったと思いきや今年になってまたぞろきな臭い話が出始めて、今度は簡単に終わりそうにないどころかいよいよ立ち退きが本決まりになりそうな雲行きです。なので彼女にもしっかり引導を渡しておかないといけなくなりました。
えっ彼女って誰かって?よく言われるのが花子さん!そうトイレの花子さん。
うーん開店して3年くらいかな、まずまずの混み具合、ランチ食べ終わって窓際1卓のお客さんがトイレーー〝とんとん〟すると中から同じ様に〝トントン〟――仕方なく席に戻って『誰か入っているみたい』という会話、あれっもう一人のスタッフはレジにいるし誰も入っている筈ないのに、 そーっとドア引っ張るとーーー開いた!もちろん誰もいない。
お客さんも〝トントン〟の音聞いてるし厨房の私も確かに聞いてました。どういうこっちゃ、誰や。
それから暫くして何日か後、お客さんが帰る際スタッフ皆で『ありがとうございます』、とトイレの中からもくぐもった声で〚あ“りがとぉーうございま”すう〛の声が!――とこれが俗に言うトイレの花子さん!?ーーーでもいい奴じゃない!なんてこともありましたーーホントかよ。
トイレしながら便器に向かって『よーっ元気かっ!』
すると水槽上に置いてあるバスケットがユラユラ、相槌打つ訳ですーーー≪はーいい、元気ですよ≫なんて言っていそうな。これも開店3,4年くらいまでかな。その後はあまり感じなくなりましたて言うか起こらなくなりました。
でも当時二人の霊感の強い女性がはっきり『うんいるわよ』、『それ以上言わないで!いること分かってんだから!』って何故か怒られたりもしました。
そうそうこんな話もあったな。前に働いていたバイトが当時友達と朝一で旅行に行きたい。家からでは間にあわないので前の夜から店に泊まらせてくれって言うんで勿論OK。二人してソファに寝たらしいんだけど後で聞くところによると、夜中にトイレの方向から話し声が聞こえてた。多分隣のスタッフが残業してて話していたんだろうって思ってたらしいんだけど、隣に聞いたら最近は残業どころか8時には皆帰っていたと、てことはその声の主はやっぱハ・ナ・コ!?――バイトには言ってないけど。
最近いる気配ないけど、違う所に行ってるのかも、そのうち帰ってきて≪あれーえトイレがない≫どころか建物自体がなくなっていたらビックリするかも、
とまあこの建物自体木造で70年近くになるらしいので取り壊し止む無しですわ。
一時そう10年も前になりますか、突然天井裏からハネアリの大群が舞い降りてきて大変な騒ぎになりました。マツキヨで防虫スプレー買ってきて撒いたり、はたいたりスタッフ総出でハネアリ退治。残った羽の掃除が(ハネアリは一旦止まると羽が取れて普通のアリになって歩いて動く、取れた羽は軽いからフワフワ舞い上がる)ハンパない。開店時間が2時間遅れました。夏前にきまって3年続きました、穴を全部ビニールで塞いで画びょうで止めたら出なくなりましたーー出ても降りては来れなくなりました。
もっと前なんか、野良猫が天井裏に住み着いちゃって、あったかくて居心地良いんだろうね。そこへ侵入猫!縄張り争いで二匹して大喧嘩、天井中走りまくって店内より天井裏の方が賑やかだったりして、結局天井主が勝ったみたい。――猫と言えば生まれたての子猫が隣の店との境の壁の間に落っこちてしまって助けるのに一苦労――この話はリーフレットにもブログにも載せてあります。
――五年くらい前なんかよりによってハクビシンが入り込んじゃってもうーー動きが猫なんかより激しくて天井抜けるんじゃないか思ったくらい、おまけに火災警報感知器の上にピンポイントでオシッコなんかするもんだから警報鳴り出して消防車が駆けつける騒動にーーーまー後で気が付いたことだけど、最初原因が分からなくてーーホントもうなんとかして!
業者頼んで追い出してもらって直ぐ金網張って、――張り紙も≪猫及びハクビシン等獣類侵入禁止≫――誰が読むかい!
花子さんどころじゃない!なんせ年季の入った木造屋、お化けからハクビシンまで何だって住んじゃうんだから。
何れにせよ自然味!?溢れるこの建物がなくなってしまうのは寂しい限りですがこれも時代の流れで致し方ないでしょう。
間もなくきれいな新しいビルが建って花子さんも快適に?暮らせるんじゃないですか。今んところ年内にも立ち退きが濃厚になってきました。さあボヤボヤしてないで次行くところ探さなきゃ。
どうなることやら、決まりましたらご報告いたします。
2020-11-04 18:44:23
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