×

ONLINE SHOP

CONTENTS

ONLINE SHOP

HOME»  みそオヤジの独り言»  ある相談事

ある相談事

ある相談事

――― 一向に終わりの見えないコロナ情勢、
いい加減家にいるのもしんどいし
かと言って何処へ行く訳でなし、
苦し紛れに20年も前に書いた文があったので出してみました。
時間つぶしに読んでみて下さい。
 
 
『ある相談事』
 
携帯が鳴った。
メルサ、珍しい、3年程前半年位か、
うちでバイトしていたことがある美大の学生だ。
メルサは私がつけたあだ名。
 
「よ、珍しいじゃないか、元気でやってるか?えー何か元気ないな、どーした。」
電話の向こうで泣いてる気配。
「元気そうじゃないな、どーしたんだよ、彼氏にでも振られたか?」
《振られてないけど、辛くて、どーしようもないの》
「えーーっ話よく見えないな、何泣いてんだよ」
《今日何時でも良いですから時間あります?》
「時間?まあ今日の夜なら空いてるけど」
《夜で良いですから、ちょっと話聞いて下さい。
実は不倫してるんです。》
 
新宿駅東口で待ち合わせると、思ったより元気で照れくさそうに現れた。
じゃあ飯でも食うか。
この界隈じゃうるさそうなのでタクシーで神楽坂の馴染みの店まで来てみた。
まーちょっと飲みながら、と話を聞いてみるとこんな具合。
 
内の店を止めてから、バイトに入った出版社、の上司
まあやり手の営業マンがその相手。
よくある話。彼女は22歳男は32歳。
不倫と言うくらいだから、相手は女房持ちで子供は生まれて3年、
やや親の手を放れてきたかって位かな。
 
そーこの頃がやばいんだよな、男にしてみれば、
仕事はまあまあ出来る用になり、
自信らしきのもができてきた様な感じがするんだ。
そこに若い何も知らないけど好奇心はいっぱいありそうな子が現れると
つい誘っちゃったりもするんだよな。
 
学生じゃ行けないようなちょっと気取ったレストランなんかに連れて来られると、
なんか大人になった様な気になって、
女の子もつい食事以外の所にまでもついて行っちゃったりして。
 
俗に言う不倫って言うと大層に聞こえるけど、
要は家庭持ちの男性とHしちゃった、
只あんまし悪い事とは思ってない。
この人いいな、と思ったけど女房子供持ち!
でも誘われれば付いて行く、
今時のありがちなパターンではある。
 
男の方にしても、
家へ帰れば口うるさい女房とかわいいけどやんちゃな子共が待っている。
女房の愚痴を聞き、子供にまとわり付かれながら、
たまには遊んでやったりの平凡な毎日に
ピチピチの若い子に、しかも自分に気があると分かれば
そちらへついふらふら行ってしまうのも
あながち無理もない話しではある。
 
普通ならそこで周りには分からないようこそこそ会って
暫く付き合ってみるものの、
やはり先がない事は承知の上だから、
些細なことで喧嘩などしているうちにだんだん会う回数が減ってきて、
女の方に彼氏ができたのを境にお終い、
と相なってしまうのが相場と言う物。
 
あえて不倫を正当化しようとは思わないけど、
どだい一人の男と一人の女が一緒になって
死ぬまで誰も違う異性を好きにならずにいる事の方がいおかしい。
 
そもそも結婚と言う制度で一夫一婦制を決めたのは
人類の歴史から見てそれ程古い事ではない。
 
社会制度が確立してきてより国民というか被統治者を
より支配いやすいように、
国家と言う社会集団の最小単位としての家族、
その家族を夫妻子供と言う絆できつく縛り上げ
よりその国を強固な集団として作り上げる
手っ取り早い方策として、である。
――まあ誰に聞いたのか訳の分からない屁理屈はその位にして、
生物学的にみても、ライオンは集団で生活するが
雄ライオンは直ぐ違った雌にも子供を産ませる。
雄は常に種保存の本能に従って行動する。
人間だって一哺乳動物に他ならない。
結婚していようが気に入った女性が現れれば
鼻の下を伸ばすのはすこぶる自然なことではないか。
しかあし今は高度に文明化された平成の世の中、
ライオンの話はアニマルチャンネルで見るだけにしておいて、
現実に戻ろう。
 
歌の文句に
<分別のある恋なんて本当の恋じゃないこと、知ってるわ、、、>
これが歌の文句ですめばいいけど、いつかわが身になる事もあるんだな。
もちろんこんなことは良くないとあえてキッパリ分かれるカップルもいる。
それはそれで分別あって結構、只それができない、
そう言うカップルにあえて正しい?
不倫としての付き合い方をお教えしよう。
 
妻子ある男、かみさんより若くピチピチした若い女性に好かれたら
悪い気はしない。
つい手を出してしまい、のめりこむ、忘れられない、会いたい、したい、
良く解るよ。
体力もあって、少々でも自由になる金もある。
 
会いなさい、時間と金の都合がつくだけ会いなさい。
しかしこれは悪いことです、
妻子供への裏切りです、これは自覚しなさい。
 
変に居直ったりして「俺は悪くない、こうさせたお前が悪いんだ、」
みっともないだけです、お止めなさい。
 
そしてデートして遅く帰って一人風呂に入ったら、謝りなさい。
神様でも、お釈迦様でも、仏様でも、
ごめんなさい、又今日も家族に嘘をつきました、裏切ってしまいました。
でも家族にはその分充分な償いはします。
そして働きなさい、息つく間もなく働きなさい。そしてここが肝心。
 
今度会うとします。
仕事がうまく行った時、上司に褒められた時、
すこぶる調子が良い時会いなさい。
そして出来うる限り良い店に行きなさい。
素晴らしいコンサート、評判の映画見なさい。
おしゃれして普段ではあまり高くて行けないレストラン予約しなさい。
 
ややもすると、彼女の部屋上がりこんで二人でいちゃいちゃ、
やりまくりの、ぐだぐだ、
そうでなくても未来が無い二人、堕ちて行くだけ。
 
そう彼女の女プリ上げてやろう、
誰より良い女にしてやろうって思いなさい。
そうすればあなたの男ブリ上がります。
 
逆に仕事で失敗した時、気分が滅入っている時、
誘うのは止めなさい。
会ったとしても愚痴話、つまりません。
相手も嫌な気分にさせるだけです、
ましてや慰めてもらおうなんて甘ったれ気分では不倫は無理、
一人で我慢しなさい。
 
男はつらいものです、恋人を100幸せにしたら、
家族にも100幸せにしなさい、
家族へのフォロー忘れてはいけません。
そして二人のこと絶対他人には分からせない事、勿論家族にも。
 
すぐ調子に乗って会社の仲間達に
「俺さー今女がいてさー、10歳若いんだけど、、、」
言いふらす馬鹿がいるけど、最悪、この時点ですでに不倫失格。
絶対誰にも知らせない分からせない。
ふたりだけで分かり合えばいいのです。
 
そして肝心なこと、子供は作らない事。
あなたは何代か前のフランス大統領ではないのですから、
新聞記者に向かって、
「エ、アローロ(それがどうした?)」じゃすまされません。
 
でもこの生活が永遠に続く訳はありません。
心しておきなさい。明日別れが来るかもしれない、と。
女性は一晩で変わります。
 
たとえその時が突然訪れようと、
甘んじて只受け入れる他仕方がない事覚悟しなさい。
“人生思うようには行かないな、”
一人つぶやいて諦めなさい。
そして何事もなかった様に家を出て、
いつもと同じ様に仕事しなさい。
 
 
男の話はさておき、女目線で考えてみよう。
本来女性はわがままで自分勝手、それが普通なんです。
こう言う恋愛事情については全く自分本位でいい。
まず自分の言う事を聞いてもらう。
自分の損得を好き嫌いを基準に考えることだね。
相手は二の次、自分のしたいこと、楽しい事、食べたいもの、
それで文句言われるなら止めればイイ。
 
まあ法外な要求は避けたほうがいいが、
何に付けどんな場合でも、金は一銭も払う必要はない。
全部相手に負担させなさい。これ当たり前。
でも感謝の気持ちだけは伝えなさい。
「ごちそうさま、美味しかった。」
 
そうこうしてて、
「今日持ち合わせがないから払ってよ」が二回続いたら、
潮時、別れなさい、
考える必要なし。
これ以上付き合っても頼られる一方、
カモにされるだけです。
 
相手が払えるぎりぎりの線で思いっきり楽しみなさい。
 
そして相手には自分のこと、一人前の大人の女、
人格を持った一人間として、
LADYとして接してもらいなさい。
自分の所有物、言いなりになる女だとは決して思わせないこと。
 
自分の身は自分で守る。
危ない日に相手の欲望にまかせて生でやらせたりは絶対ダメです。
痛い目をみるのは女性あなたです。
まあそこも考えないような男はその時点ですでに×だけどね。
 
そして、もし結構長く付き合って、
相手が「今のかみさんとは別れるから一緒になってくれ、」
なんて言われて有頂天になってはいけません。
確かにずーっと一緒にいたい、
朝までいられたらなあと思うことはあるでしょう。
 
でもそれは明らかに絶対このスリリングな非日常的状況だからです。
結婚してずーっといられるのとは、全く訳が違います。
それが日常になってしまったら、
必ずあなた引きます、冷めます。
 
あれっこの人本気になってきたと感じたら、悪い事は言いません、
即止めなさい。
相手が離婚した時点であなた醒めます。
今までよくしてくれてありがとう、
辛いけどやめましょう。
これは二人にとっても結果いいことなんです。
 
普段なら見られないお芝居、コンサート、豪華な食事、
贅沢三昧の旅行、
いっぱい貴重な経験させてもらった、勉強もした。
ものを見る目ができた、男を見る目も。
これが大事、これを武器にしない手はありません。
 
今度は本当に生涯付き合える男を捜しなさい。
ここまで人を好きになれたんだから、
恋愛はいつでも出来ます、必ず見つかります。
 
 
しかし、
メルサは相当なMだ。
彼女みたいに思いつめたり、のめり込んでメソメソするのはまれだね。
ましてや相手には家族がいる。
一歩引いて構えるのが普通じゃないかな。
 
聞いているとどうも相手にいい様に遊ばれてるとしか思えない。
要は都合のいい女なんだな。
こう言う男に限って、相手が自分の思うようにしないと、
暴力振るったりするんだ。
DVになる前に身を引くべきだ。
 
私の不倫感に相容れないものがあるから、
即止めなさい!と言ったんだけど、
何と言うか、そういう心情的にも自分を追い詰めて
どうしようも無い状況でもがいている自分を
見るのが好きなんだな。
ちょっと頭を冷やしたほうがいい。
 
「気分直しにどうだい二人で温泉でも行こうか?」
(半分本気で?)冗談言ったら、
 
その後電話しても
<この携帯の番号からは先方様の携帯にお繋ぎすることはできません>
―――――いわゆる着信拒否
 
落ちが出ました。お後がよろしいようで、、、
 
 
――――そうですね、これもかれこれ20年以上前に書いたものです。
あれもダメこれもダメの何にも出来ないコロナ禍の昨今、
あえてヒンシュクを買うのを承知で思い切ってupしてみました。
もちろん《フィクション》です。
 

2021-08-27 09:55:56

  |  コメント(0)

 

コメント

お名前
URL
コメント